目次
クリスマスローズの花言葉と由来
『クリスマスローズ』はキンポウゲ科クリスマスローズ属の植物で、和名は『クリスマスローズ』、別名『ヘレボルス・ニゲル』『雪起こし(ユキオコシ)』などとも呼ばれています。
原産地はヨーロッパの中部~南部で、江戸時代後期~明治時代に日本に入ってきたと言われています。
当時、クリスマスローズは観賞用ではなく、薬用でした。
茶花としても用いられており、そうした用途から、当時は『寒芍薬(カンシャクヤク)』と呼ばれていたそうです。
花弁に見える部分は、実は花ではなくガクの部分なので、鑑賞用として楽しむ期間が長くなります。
また、種類によっては根茎や葉に毒を含むものもあり、誤って口にしてしまった場合には、嘔吐・腹痛・下痢などを起こし、場合によっては痙攣や呼吸麻痺、心拍数の低下、最悪のケースでは心停止を引き起こす恐れがあります。
ですから取り扱いには十分注意が必要です。
そして、クリスマスローズという名前ではありますが、バラとは一切関係ないそうです。
同じ品種を植えても「花が咲いたら色が違った!」ということも珍しいことではないため、初めてクリスマスローズを植えた方は驚かれるかもしれませんね。
しかしそんなところもクリスマスローズの魅力の一つとして、非常に多くの方に好まれています。
花色の種類も多く、一般的には花が咲かない冬に鮮やかな花を咲かせることで、冬場の人気の品種となっています。
それでは、そんなクリスマスローズの花言葉をご紹介していきましょう。
クリスマスローズの花言葉
・追憶
・私を忘れないで
・私の不安を和らげて
・慰め
・スキャンダル
・中傷
などがあります。
クリスマスローズの花言葉の由来
古代ヨーロッパでは、クリスマスローズの香りが病人から邪悪なものを取り去ると言われていました。
ギリシャではそのことを「狂人を正気に戻す」と考えていたそうです。
ですから、花ことばの『私の不安を和らげて』や『慰め』は、このような歴史的背景に由来しているとされています。
また『中傷』という花言葉は、クリスマスローズの根茎や葉に毒があることで、『中傷』の的となったことに由来していると言われています。
『追憶』や『私を忘れないで』という花言葉は、古代ヨーロッパで騎士が戦地へ向かうときにクリスマスローズを恋人に贈ったということに由来しているそうです。
クリスマスローズの特徴
上記でもお話ししましたが、クリスマスローズの花弁に見える部分は花ではなくガクです。
花は中心部の小さい蜜腺部で、花が終わってもガクが残るため、とても長期に渡って花が咲いている印象を受けます。
ですから長く楽しむことができるのです。
そしてガクの色は、初めはピンク色をしており、徐々に白色に変化していき、最終的には緑色になって終わります。
ただし、寒暖差がある地域では、色の変化がないこともあるようです。
切り花としても大変人気が高い花ですが、より花持ちを良くするためには、水替えの時に切り戻して切り口を焼くと良いでしょう。
花が終わってもガクは落ちないことで、「落ちない=縁起がいい」とされており、「合格の花」とも言われています。
暑さにも寒さにも強く、大変育てやすいので、初心者の方にもおすすめできる品種です。
また、実はクリスマスローズには伝説があると言われています。
クリスマスローズの伝説
イエス・キリストの誕生の際、多くの羊飼いたちに混じってマデロンという少女が祝福に駆けつけたそうです。
そしてたくさんの祝福の贈り物に囲まれたキリストを見て、貧しいマデロンは「何も贈ることができない」と泣いたのです。
そこへ天使が舞い降り、地面に触れた瞬間にクリスマスローズが現れたと言われています。
そしてマデロンはクリスマスローズを摘み採って、キリストに捧げたのです。
クリスマスローズ色別の花言葉はあるの?
クリスマスローズは、初めはピンク色、徐々に白色に変化し、最終的には緑色になり、花が終わります。
残念ながら花色別の花言葉は存在していないようです。
【英語名】クリスマスローズの花言葉
クリスマスローズは英名が『Christmas rose』で、学名は『Helleborus niger』となります。
英語の花言葉
『relieve my anxiety(リリーブマイアンクザイティー)』意味は「私の不安をやわらげて」
クリスマスローズの種類
クリスマスローズは育てやすい品種で、花色や花弁の数など様々な個性を楽しむことができます。
地植えでも鉢植えでも楽しむことができ、もちろん切り花としても生けることができます。
それでは、たくさんあるクリスマスローズの種類の中から、いくつかの種類をご紹介していきましょう。
シングル 糸ピコティ
クリスマスローズの中でも人気のある品種で、白色・黄色・薄黄色・ピンク色などがあります。
シングル 赤
クリスマスローズの花色としては最もポピュラーな色で、育てやすい品種です。。
地植えでも鉢植えでも育てることができます。
原種ニゲル
日本でクリスマスローズの語源となった『ヘレボルス』の原種ニゲル。
花色は純白で、短期間で大きな株に育てることが可能です。
オリエンタリス系ダブル
花はオリエンタリス系で、いわゆるダブルの花です。
パーティドレス系のダブルよりも多少大ぶりで、花が群れるように咲くのが特徴です。
シングル ブルーブラック
陽の光に当たると蒼色が映える、大変美しいクリスマスローズです。
ピコティダブル
淡い色の花弁に濃い赤や紫で縁取った花色が美しいクリスマスローズです。
セミダブル(半八重)
一重と八重の中間にセミダブルと言われる“アネモネ咲き”“半八重”と言われる咲き方があります。
花色は、白色・黄色・ピンク色・杏色・緑色など様々なタイプがあります。
クリスマスローズの季節や開花時期
クリスマスローズは冬の花です。
開花時期は12月~2月と真冬で、花屋に出回るのは12月~2月ですが、最盛期は1月です。
花持ちは7日程度ですが、色鮮やかなガクが長持ちするため長期間に渡って楽しむことが可能です。
冬の花ですので寒さには強いため外での生育も可能ですが、北国や雪深い地域では冬は室内に取り込んだ方が良いでしょう。
ただし、高温では徒長の原因となりますので、低温の場所で管理します。
適正温度は0度~15度程度で、秋~春にかけて良く生長します。
ですから植え替えや庭への植え付け、施肥などは、この時期に行うことをおすすめします。
春や秋はよく陽が当たる場所で管理し、夏は半日陰で管理すると良いですね。
クリスマスローズの誕生花
クリスマスローズが誕生花となっている月日は下記の通りです。
・11月16日
・12月13日
・12月26日
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