サブリミナル効果とは?

『サブリミナル効果』という言葉を聞いたことがありますか?
意味はご存知ですか?

“サブリミナル”は日本語では潜在意識という意味になりますが、『サブリミナル効果』で使われている“サブリミナル”は潜在意識と顕在意識の境目のあたりの意識を指しています。
自分で認識できるかできないかの境目は、実は非常に敏感に反応する部分でもあると言われていますので、『サブリミナル効果』に効果があることにも頷けます。
ただし『サブリミナル効果』は科学的に証明されたことが一度もない心理効果ですので、一部では「そんなものはない」という学者もいるようです。
とは言え、実際に『サブリミナル効果』には効果があるため、現在も心理効果として有名な手法となっています。

サブリミナル効果とは、映画やCMのシーンの間に人間が認識できないほどのほんの一瞬何かの描写を挟むことで、人間の脳に刺激を与えることを言います。
意図して映画やCMとは関係のない映像を挟み、見ている人の脳を刺激して一種の洗脳のような効果を狙うことができるのです。
サブリミナル効果の描写がされている映像を見た人の多くが、その効果によって無意識に行動させられるのです。

サブリミナル効果の実験と実例

実験的にサブリミナル効果のある映像を見せたところ、実際に多くの方が想定していた通りの行動に出たというデータも残っています。
この実験は1957年にアメリカのニュージャージー州で行われたそうです。
実験内容は、実験参加者に映画館に集まってもらい、映画を観てもらうことで実施されました。
映画の映像の中では、1/3000秒という人間が認識できないほんの一瞬だけポップコーンを勧めるメッセージが数回表示されます。
その結果、映画館でポップコーンを購入した人は実に58%も増加したのです。
映像として見た記憶がある人はおらず、実験参加者にはまったく認識されていません。
このことから『映像の中で1/3000秒という認識できない一瞬でもメッセージを数回繰り返すことで、無自覚のまま観た人の脳に残り、メッセージが意図する方へと誘導する効果がある』ということが分かりますね。
ですから間違った使い方をすると非常に怖い心理効果であることが分かります。
しかしサブリミナル効果自体は、決して怖いものではありません。
利用方法次第では、禁煙やダイエットなどにも活かすことができそうですね。

広告に利用するサブリミナル効果

広告やCMにサブリミナル効果を利用する場合、どのように利用されると思いますか。
広告ですから、既に商品の購入を宣伝する効果のあるものとなっていますので、その中にサブリミナル効果で同様の宣伝要素を取り入れてもあまり効果はありません。
例えば、食品の広告の場合、まったく食品とは関係のないものをサブリミナル効果として利用します。
脳は違和感があるものを敏感にキャッチします。
すると本人が認識していない部分で脳が違和感を感じ、その食品が印象に残るというわけです。
これは一種の洗脳であり、マインドコントロールと言えますね。

ですから、実は世界各国でサブリミナル効果を使った広告やCMが禁止されているのです。
下記では、サブリミナル効果が禁止される理由についてお話ししましょう。

サブリミナル効果が禁止される理由

サブリミナル効果を使った広告やCMはアメリカ・カナダ・イギリスなどで禁止されており、日本では法律では禁止されていませんが自主規制という形となっています。
実際に科学的な立証がされていないため、難しいところではありますね。
その理由を考えてみましょう。

消費者の購買意欲を操作するため

サブリミナル効果は本人が意識しない部分に働きかけるため、知らず知らずのうちに「購入しなければいけない」という意識が刷り込まれてしまいます。
ですから広告にサブリミナル効果を利用することは、消費者を操作する悪質な行為であると考えられるためです。

洗脳やマインドコントロールの恐怖

大きな権力や詐欺、訳の分からない新興宗教団体など、残念なことに、世の中には多くの人を洗脳して言うことを聞かせたいと考えている悪意を持った人たちが大勢います。
そうした人たちがサブリミナル効果を利用すると、悪意が大衆を意のままに操作することが可能となってしまうのです。
そのような陰謀から多くの人を守るためにも、サブリミナル効果の利用は禁止するべきだということでしょう。

サブリミナル効果は不気味な存在であるため

サブリミナル効果は科学的に立証されたことがない心理効果です。
しかし様々なところで研究され実験や検証が行われていますが、完全に否定できるものではないということが分かっています。
効果の有無を問われれば、効果があったという実験結果が多いことから、完全肯定も完全否定もできない心理効果だと言えるでしょう。

現在も科学的な立証がされないまま様々な国で禁止されているのは、それだけ効果が認められているという背景が重視されているからなのでしょう。

千里眼

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