巨像恐怖症とは?

『巨像恐怖症』をご存知でしょうか。
初めて聞くという方も多いかもしれませんね。
或いは、ご自身が巨像恐怖症でこの記事に辿り着いたという方もいるのではないでしょうか。

『巨像恐怖症』は、大きな建物や巨像などに対して恐怖心を抱き、日常生活に支障を来たす症状があるものを指します。
例えば高く大きなビルや大きな仏像など、世の中には思っている以上に大きなものが存在しており、日常においてそれらを避けることは困難です。
そうしたものを見るたびに恐怖心でいっぱいになり、大量の汗をかいたり震えが止まらなくなるなど、心身に症状が出るのが『巨像恐怖症』です。

『巨像恐怖症』にはいくつかの種類があります。

メガロフォビア

大きなものすべてに恐怖を感じます。

ルックアップフォビア

見上げるような大きいものに恐怖を感じます。

ペディフォビア

大仏や銅像など、人の形をしている大きなものに恐怖を感じます。

巨像恐怖症の人が怖いと感じる大きいものとは?

『巨像恐怖症』の人が怖いと感じるものには一般的に怖いと感じることがないものが含まれるため、周りの理解を得ることが非常に難しく、軽く捉えられたり、無理矢理見せられたり、冗談のように受け止められることもあるようです。
そうした中で生活をしていくことは、『巨像恐怖症』の人にとっては大変苦痛で孤独を感じることも多いでしょう。
多くの人が『巨像恐怖症』を理解することが必要だと言えるのではないでしょうか。

では、実際に『巨像恐怖症』の人が怖いと感じるものを見ていきましょう。

・高く大きなビルや建物
・大きな仏像
・大きな銅像
・水族館の大きな水槽
・広い場所に飾っている大きな絵画
・空を泳ぐ大きな鯉のぼり
・間近で見る飛行機
・大型トラック
・大きな看板

などなど。
わたしたちの日常には多くの“大きなもの”が当たり前のものとして溶け込んでいます。
『巨像恐怖症』の人は、こうしたものを日常の中で避けながら生活しなければいけないということです。

巨像恐怖症の原因

では、『巨像恐怖症』は何が原因となって発症するのでしょうか。
考えられる原因の一つが遺伝的要素です。
定かではありませんが、大きな理由もなく「気付いたときには巨像恐怖症だった」という人は、生まれ持った遺伝子に「大きいものが怖い」という情報が組み込まれていた可能性があるという説があります。
その遺伝は単に両親や祖父母などから受け継がれたというものではなく、恐竜の時代にまで遡った記憶かもしれません。
また不安から来る恐怖も考えられます。
「大きな建物がこちらに倒れてくる気がする」「大きな絵画が頭上に落ちてきたら・・」「大きな鯉のぼりに飲み込まれたら!」などなど、そうした不安感が強くなり心身に症状が出るケースもあるでしょう。

ほかには、幼少期に経験したことがトラウマになっているという説もあります。
小さな子どものころ、大人は見上げるほど大きな存在です。
その大人に強く叱られたり暴言や暴力を受けた経験が、そのまま恐怖体験として恐怖症を発症させる原因となったと考えられています。

ただし、ほとんどのケースが明確な原因を突き止めることができないのが実情のようです。
大切なのは原因を突き止めることよりも、『巨像恐怖症』を克服することですね。
では、『巨像恐怖症』は克服することができるのでしょうか。

巨像恐怖症を克服しよう

日々の生活の中で、『巨像恐怖症』であることがどれだけ不便で辛いかは、恐らく本人でなければ分かりません。
或いは、同じ『巨像恐怖症』の人同士であれば、分かり合える部分があるかもしれませんね。
中にはこの記事を読みながら「自分は巨像恐怖症かもしれない・・」と不安を抱いている人もいるかもしれません。

巨像恐怖症は克服することが可能です。
ただし「これで一発で治すことができる!」というような特効薬は存在しませんので、短期間に一気に治すことは不可能です。
恐怖症の治療は一般的に長期に渡って認識(考え方)を変えていき、「怖くない」ということを体験して徐々に慣れていく方法が用いられます。
『巨像恐怖症』の人は大きなものに恐怖心を抱き、心身に症状が出ます。

「自分の方に倒れてくるかもしれない」
「飲み込まれそうだ」
「頭上に落ちてきたらどうしよう」

などと無意識のうちに考えることで、心身に症状が出るほどの恐怖を感じてしまいます。
それは無意識のものなので、考えるというよりは“感じる”と言った方が良いかもしれませんね。
しかし実際には大きなビルがいきなり倒れてくることはありませんし、大仏が一気に崩れることも考えにくいことです。
ですから「不安を感じていることは実際には起こらない」ということを頭で認識し、さらに実際に大きな建物や大仏などの傍まで行って安全であることを実体験として経験することが克服することに繋がります。

ただし、こうした治療は専門家の下で行うことをおすすめします。
間違ったやり方をすることで巨像恐怖症が治らないだけでなく、さらに悪化させてしまうこともあります。
専門家の指示に従って進めてください。
場合によっては抗不安剤などの薬を用いて不安感を取り除きながら治療を進める場合もありますので、安心して相談すると良いでしょう。

千里眼

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