自己防衛本能が強い人の特徴とは?

自分を否定されたくないから起こる自己防衛本能

『自己防衛本能』と言うくらいですから、自己防衛は本能的に起こるものなのです。
人は(特に現代は)、たくさんの情報の中で日常を過ごしています。
その中に自分を否定する内容を見つけることがあったとしたら、ほとんどの人がそのことに抵抗を示すでしょう。
その意見を持つ人に反論するかもしれませんし、攻撃的になるかもしれません。
そうした感情は、自己防衛本能の表れです。
自分が好きなものを否定する意見は、自分の存在そのものを否定されたのと同様の感覚に陥ります。
自分の趣味、自分が一生懸命になっていること、自分の目標など、自分が愛着を感じているものに対して否定されるということは、自分のアイデンティティーを否定されることと同様です。
「あなたを否定したわけじゃない」と言われるかもしれませんが、受け取り側は自分が否定されたも同じこと。
サッカー選手になるためにサッカーを頑張っている人が、仮に「サッカーなんてくだらない」と言う人の意見を聞いたとしましょう。
それはその人を否定しているわけでなくても、自分の価値観や生き方を否定されたと感じるのは当然です。
言うなれば、「くだらないことを頑張っている」ということになりますし、自分自身に価値がないと言われたようなものです。
それは決して間違ったプライドではありませんし、人間として当たり前の感情です。

自己防衛本能は、そうした自分を否定する存在から自分を守るために芽生えるものです。
守らなければいけない、守らなければ自分が存在できなくなる、自分の存在意義を否定されたくない、と思うのは人間の習性であり、本能なのです。

自己防衛本能が強すぎる人の特徴

しかし、中には自己防衛本能が強すぎる人もいます。
過剰な自己防衛本能は、周りを困惑させるだけでなく、本人も生きにくくさせてしまいます。

人と意見が合わなかったときに自分の意見の正当性を強く誇示する人は、相手から攻撃されることをそうなる前に察知して、自己防衛的本能が働きます。
自己防衛本能が強い人は自分が負けそうなときや不利になりそうなときに、自分が優位に立つために相手を攻撃することがあります。
また、誰も自分を責めていないのに、自分に非があると思い込むことで強い攻撃性を見せることもあります。

もちろん自己防衛本能は誰にでもあるものですが、過剰に反応する人は自分を守るために非常に攻撃的になることがあります。
「自分は悪くない、相手が悪いんだ」と主張するために、攻撃されることを恐れて先に攻撃に出てしまいます。
ですから、自己防衛本能が強い人は、人間関係を構築することが困難な場合があるでしょう。
何事もないうちは仲良くやることができても、何かのトラブルや問題を抱えたときにその関係が崩れてしまうのです。
強い自己防衛本能を示す人は、一見「怖い人」という印象を持たれることが多いようですが、実は虚勢を張って自分の弱さを隠しているということがよくあります。

また、自己防衛本能が強い人は、人の話を聞き入れません。
人にアドバイスや意見を求めませんし、相談もしません。
そんなことをして、自分が否定的に言われることを恐れているのです。
ですから自分のテリトリーの外を見ることがなく、了見が狭くなり、さらに自己防衛本能は強くなるのです。

そういう人なので、「近寄りがたい」と感じる人は多いでしょう。
攻撃的になりやすく、誰かの意見を聞くこともないため、人との間に壁ができてしまうのです。
自分を守るために人のせいにしたり、言い訳や屁理屈が多くなります。
自己防衛本能が強い人は、悪循環に強さを増す傾向にあると言えますね。

自己防衛本能が人見知りを招く?

自己防衛本能が強い人には2種類あります。
1つは上記でお話しした『言い訳や屁理屈が多く、攻撃的な人』です。
もう1つは、人見知りをするタイプです。

人見知りは、自己防衛本能が働くことで起こります。
逆に言えば、誰とでもすぐに打ち解けて仲良くなれる人は、無防備で自己防衛本能が薄い人だと言えるでしょう。
多くの人が多かれ少なかれ人見知りをする要素を持っています。
というのも、自己防衛本能がゼロという人はいないからです。
どんなにすぐに打ち解けられる人でも、相手を選ぶでしょうし、相手によっては自分の扉が閉まってしまうことのあるでしょう。
初対面で相手のことが分からないと警戒するのは当然ですし、一定の距離を保とうとするのも当たり前です。
不審な雰囲気があれば接触を避けようとするでしょうし、相手に危険を感じれば逃げることもあるでしょう。
しかし自他ともに認める人見知りの場合は、自己防衛本能が強い傾向にあるかもしれません。
また、人見知りの場合は自己防衛本能もそうですが、自意識の高さも注目すべき点だと言えるでしょう。
自己防衛本能と自意識の高さが合わさったとき、人見知りが強く出る傾向にあるようです。
人の目を気にする上に自己防衛本能が働くため、あまり知らない人との交流が苦手になってしまうのです。

強すぎる自己防衛本能から解放される方法

上記を読んでお分かりいただけたと思いますが、自己防衛本能が強い人は、人とのコミュニケーションがあまり上手ではありません。
本当は長所もたくさんあるはずなのに、人との関わりの中でそれを見せることは少ないでしょう。
何故なら、そこまで打ち解けることが難しいからです。
「人のせいにする人」「言い訳ばっかりで認めない人」「屁理屈ばっかりで解決できない人」
人から見たときに、自己防衛本能の強さはワガママにも映りかねません。

では、どうしたら自己防衛本能を人並みにすることができるのでしょうか。

・自分の非を認めることを恐れない。
・強く見せようとしない。
・失敗する自分にOKを出す。
・自分を守ることより、相手を理解することを重視する。
・誰でも同じ弱さを持っていることを認識する。
・傷つくことを恐れない。

人は誰でも、傷付きたくないものです。
傷付きたくないという気持ちが、自然と『人を傷付けたくない』という気持ちを生むものです。
しかし自己防衛本能が強い人は、傷付くことを恐れるあまり、相手を傷付けることに注視することができなくなってしまうのです。
それは人から見たときに「酷い」と感じるかもしれません。
しかし人は、人を傷付けることに自分も傷付いてしまうのです。
そうすることでさらに、自己防衛本能が強い人は人との関わりを避けたくなってしまうのです。

自己防衛本能が強い人は、恐れるよりも、歩み寄る勇気を持ってみませんか。
「ありがとう」と「ごめんなさい」という言葉があれば、そこにある壁をなくすことができるかもしれません。

千里眼