「自分の気持ちに正直に」よく言われる言葉ですね。
しかし、「自分の気持ちが分からない」「どうしたいのか?」「何がやりたいのか?」「何を求めているのか?」突き詰めると何も答えられなくなる方は少なくないでしょう。
そうです、そういう方は実は意外と多いのです。
ただし、自分の気持ちは自分にしか分かりません。
誰かが教えてくれるわけではないし、何かを調べても答えは出てきません。
だからと言って自問自答を繰り返しても、自分の気持ちが分かるとは限りません。
ここでは、『自分の気持ちに正直になるために』どんな風に考えたらいいのか、その考え方についてお話ししていきましょう。
自分の行動がすべて本心からの行動か?
人は日常の中で様々な場面に出くわし、様々な人と関わります。
楽しいこと、嬉しいこと、悲しいこと、不快なことなど、感情は動いています。
では、日常生活の中での自分の行動を振り返ってみてください。
どうですか?すべてが自分の本心に従った行動ですか?
「すべてが本心です」という方はほとんどいないでしょう。
大概は不本意な気持ちで行動することも、気持ちを偽って行動することもあります。
当然、自分の気持ちに従うばかりでは、生活していくことが難しいですよね。
しかし問題は、無自覚なままに自分の気持ちに背いている行動です。
今の生き方は本当に自分らしいですか?
自分がどう生きたいか分かりますか?
自問自答しても、なかなか答えにはたどり着けないのではないでしょうか。
自分らしい人生を生きるということ
自分の気持ちに正直になることが難しい人は、『どんな生き方が自分らしいか?』ということも分からないでしょう。
誰でも生まれてきたときは、誰かに気を遣うこともなく、思うままに生きています。
まさに考えるまでもなく、自分らしく生きているのです。
しかし大人になるにつれて、自分らしく生きることをやめてしまう人は多いでしょう。
それは恐らく、自分を守るための手段の一つなのかもしれません。
例えば誰かに咎められたり笑われた経験は、自分の本心を隠す行動に繋がります。
咎められないように、笑われないように、無意識のうちに自分が傷付くことを避けようとして、自分の気持ちに正直になることをやめてしまうケースがあります。
・正解を求めて、称賛されることを求めて、自分の気持ちを偽った発言をしてしまう人。
・人に認められたくて、本心では断りたいのに頼まれたら断れない人。
・親の思うような生き方を選択してしまう人。
自分の気持ちに正直になれない人は、自分らしい人生を生きることが困難です。
既に「自分らしさが分からない」という人にとっては、上記のような生き方に“幸せ”を感じるかもしれません。
しかしそれは、一生涯続く“幸せな人生”とは違うということに気付きましょう。
自分と向き合う覚悟
「自分の気持ちに正直に」と思っても、すぐには難しいですし「自分の気持ちが分からない」という方も多いでしょう。
まずはそんな自分を自覚してください。
そして『行動を起こすとき』や『誰かと会話をしているとき』に、自分の感情を1つ1つ拾ってみてください。
常識に捕らわれる必要はありません。
褒められる必要もありません。
どんな感情も自分のものだと意識して、汲み取ってあげてください。
人は案外、不条理な感情を抱くことも、非情な感情を持つこともあるものです。
そんな負の感情を抱いたときは、少し掘り下げて考えてみると良いでしょう。
もしかしたら認めたくない気持ちに気付くかもしれませんし、気付かなかった感情に気付くかもしれません。
自分と向き合うことは簡単なようで非常に難しいのですが、その一つの要因に『覚悟が必要だ』ということがあるでしょう。
しかし覚悟を持って自分と向き合うことで、『本当に望んでいること』や『なりたい自分』にも気付くことができのです。
自分の気持ちに正直になる方法
『自分の気持ちに正直になる』には、自分と向き合うことが大切です。
そして自分のどんな気持ちも受け入れて、認めることが重要です。
もちろん、社会で生きていくには、自分の気持ちのままに行動することは難しいでしょう。
しかし自分の気持ちに正直になって、その気持ちを自覚するだけでも人生は格段に楽しいものになります。
何より、自分が自分の最大の味方になってあげることで、ストレスはかなり軽減できるでしょう。
そして一つ覚えておいてください。
『自分の気持ちに正直になれない』のは、一つのクセのようなもので習慣でしかありません。
その習慣が自分の生活を変え、人生を変えてしまうのですから、驚きですね。
まずはそんな習慣をやめましょう。
自分の気持ちを一つ一つ汲み取って、掘り下げて、覚悟を持って自分自身と向き合ってみてください。
人生を思い通りに生きるには、まず『自分の気持ちに正直になる』ことですね。
まとめ
いかがでしたか?
『自分の気持ちに正直になる』ということは、決して簡単なことではありませんが、それが適えば人生をも変える可能性があるということですね。
『自分の気持ちに正直になれない』のは、言い換えれば自分を信じていないということでもあります。
自分の気持ちを汲み取り、自分自身を認めてあげましょう。
人の人生はその人のものです。
人は人、自分は自分、自分の気持ちで生きる人生を目指してみませんか。