シンデレラコンプレックスとは?

“シンデレラ”の物語は、ほとんどの人が知っているのではないでしょうか。
世界的に有名なグリム童話ですね。
では『シンデレラコンプレックス』という言葉を聞いてことはありますか?
『シンデレラコンプレックス』は、アメリカの作家コレット・ダウリングが提唱したシンドローム(症候群)です。

“シンデレラ”のお話しのラストを思い出してください。
王子様はシンデレラを見初めて、ガラスの靴を持ってシンデレラを探し求め、見つけ出し、最後は結婚してシンデレラがお妃になるお話ですね。
『シンデレラコンプレックス』は“シンデレラ”の物語のこの部分を取って、運命の王子様を待ち続けるシンドロームを意味しています。
他人に対する依存願望が強く、現実的に物事を考えて実行することが苦手で、恋愛以外にも仕事や友人関係などでも“待ち続ける”傾向が強くあります。

特徴として、恋愛においては、恋愛したい気持ちも結婚願望もありながら、潜在意識にある依存願望が高い理想を作り出し、自分に合った相手を見つることができずに悩みます。
仮に理想の相手との出会いがあったとしても、お付き合いに発展すると物足りなさを感じ、すぐに別れてしまいます。
もしも結婚まで進みそうな関係になったとしても、一方的に幸せにしてもらいたいという願望が強すぎるため、どんな相手でも満足することができません。
万が一、結婚まで進んだ場合は、相手に求めるものが大きすぎて上手くいきません。

シンデレラコンプレックスはモラトリアム症候群の一種

『シンデレラコンプレックス』はモラトリアム症候群の一種です。
モラトリアム症候群は、心理学的には“身体的には大人であっても、社会的な責任や義務がさせられていない青年期の時期”“これからの未来を考えることができる社会人になるまでの猶予期間”という意味があります。

モラトリアムは元々“猶予期間”という意味なのです。
しかし年齢的にも成人し、心身共に大人になって社会人として責任も義務もある立場になっても尚、まるでまだ“猶予期間”にいるような「どうしたらいいんだろう・・?」という状態にある人を“モラトリアム症候群”と言います。

人は大人になると、社会的な責任も義務も発生します。
しかし『シンデレラコンプレックス』の人は、大人になることを求められも上手く対応できず、いつまでも、いくつになっても「どうしたらいいのか分からない」という状態でいます。
さらに「どうしたらいいのか分からない」状態のモラトリアム症候群は、『シンデレラコンプレックス』以外の種類もあります。

『シンデレラコンプレックス』が女性であることに対し、精神的に大人になれない男性を『ピーターパン症候群』と言います
また、自分の理想を求めて仕事を転々としたり、自分の才能や能力を過剰評価し、現実を見ることができずに自分の理想ばかりを追い求める人を『青い鳥症候群』と言います。

シンデレラコンプレックスになりやすい人の特徴

『シンデレラコンプレックス』になりやすい人は、過保護な環境で育った人が多く、自分に関することでも自分で決断して行動した経験があまりないという共通点があります。

ほとんどの人は子どもから大人に成長する中で、多かれ少なかれ乗り越えなければいけない壁を経験したことがあるでしょう。
しかし『シンデレラコンプレックス』になりやすい人は、そんな場面でも自分で考えて自分で決断し自分で行動を起こす必要がなく、すべてを親や周りの大人がやってくれる環境だったことが考えられます。

つまり常に誰かに守られてきたことで、大人になっても自分でどうにかすることができず、周りへの強い依存心が消えないのです。

「恋人にするなら絶対に自分を幸せにしてくれる人!」と高い理想を持ち、「仕事をするなら私の良さが活かされる企業!」と相手に求めることばかりとなってしまいます。
そしてその考え方が災いしているということを自覚することができないため、どんなジャンルや場面でも同じことを繰り返してしまうのです。

シンデレラコンプレックスを克服する方法

『シンデレラコンプレックス』は克服することが可能です。
ただし、まずは本人が「自分はシンデレラコンプレックスだ」と気付いて、自覚する必要があります。

『シンデレラコンプレックス』を克服するためには、ただ待っていてはいけません。
恋愛も仕事も交友関係も、すべてにおいて自分で行動することを心掛けてみましょう。
女性であれば誰でも頼れる男性を求めるでしょうし、「幸せにしてもらいたい」という願望もあるでしょう。
しかし自分が幸せになりたいのであれば、まずは自分が動くことです。
そして、自分が幸せになるのと同時に、相手の幸せにも目を向けてください。

さらに、中身の詰まった自分になって、本物の自信を持てる女性になりましょう。
資格の取得や好きな分野の知識を得るなど、目標を持つことも大切ですね。
自信を持てるようになれば必ず自分から動き出せる人間になりますし、「自分でやりたい」という欲求が生まれるでしょう。

そして過度に他人に依存することをやめましょう。
すべてにおいて自発的に行動を起こすことで、必ず他人への依存心は消えていきます。
自分から挨拶する、自分から相手に手を貸す、自分から相手を誘うなど、どんなことでもいいので自発的な行動を心掛けてください。

『シンデレラコンプレックス』は、こうした小さなことの積み重ねで必ず克服することが可能です。
ただし、途中で投げ出さず、継続しなければいけません。

シンデレラコンプレックスの人が幸せな結婚をするためには

『シンデレラコンプレックス』の人がそのままの状態で結婚をした場合、上手くいかないケースが多いでしょう。
相手への依存が強いほど相手を疲弊させることになりますし、苦しめることになる恐れもあります。
上記の方法で『シンデレラコンプレックス』を克服し、本来の自分をきちんと知ることで自分に合った相手を見つけることができるでしょう。
そして自分ができることや得意なことに自信を持つことができれば、相手のために何かをしてあげたいと考えられるようになります。
結婚は、自分が幸せになるのはもちろんですが、相手の幸せも願えなければ叶うものではありません。
「相手を幸せにしたい」と純粋に思えるようになれば、きっとその先には自分の本当の幸せがあるでしょう。

千里眼

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