初頭効果とは?親近効果やハロー効果との違いは?【覚えておくと便利な心理学】

初頭効果とは?【覚えておくと便利な心理学】

『初頭効果』は心理学用語です。
提唱者であるソロモン・エリオット・アッシュは第一印象は出会って6~7秒で決まると言っており、電話に関しては3秒で決まると言っています。
ポーランド出身のソロモン・エリオット・アッシュはアメリカで活躍した心理学者で、ゲシュタルト心理学者でもあり、実験社会心理学の開拓者の一人でもあります。

人は第一印象が重要で、最初の6~7秒でその人の印象は決まってしまうと言います。
最初に得た情報は後々まで影響し、その人を判断する際の判断材料となって影響を及ぼします。
そしてその人や物の第一印象が残り続けることを『初頭効果』と言うのです。
『初頭効果』は長く持続するため、約半年程度は印象として残るということが分かっています。
ですから初対面の第一印象は非常に重要だと言えますね。
例えば就職の面接やお見合いなど、比較的短時間で結論を出すような場面では、第一印象が大きく作用すると言えるでしょう。

初頭効果と親近効果

『初頭効果』は、第一印象でその人や物の印象が決まってしまうということを意味していることが分かりましたね。
同じ心理学用語に『親近効果』というものがあります。
ご存知でしょか?
『親近効果』は『初頭効果』とは逆の意味を持っています。

第一印象が重要である『初頭効果』とは逆に、『親近効果』には去り際が重要であるという意味があります。
「一体どっちなの?」と思う方もいるかもしれませんね。
人間関係・対人関係・恋愛など様々な関係性において、『初頭効果』も『親近効果』もいずれも非常に重要だと言えるでしょう。
『親近効果』はアメリカの心理学者N・H・アンダーソンが行った実験で提唱されたものです。
人は最後に示された特性が印象に残りやすく、後々の判断材料として大きな影響を与えることが分かっています。
それが『親近効果』です。

『初頭効果』も『親近効果』もいずれも大切にすることで、様々な人間関係においてスムーズで円滑な関係を築くことができるでしょう。

初頭効果とハロー効果は違うの?

それでは『ハロー効果』をご存知でしょうか。
『初頭効果』と『ハロー効果』は少し似ている点があります。
『初頭効果』は、第一印象が記憶の残りやすく後々まで影響しやすいという心理作用でしたね。
『ハロー効果』は、最初の段階で受けた印象や知った特徴によって後々まで評価が影響を受けてしまう心理作用を指しています。

例えば『初頭効果』の場合は、第一印象でAさんのことを「明るくて元気のいい人だな」という印象を受けた場合、Aさんが落ち込んでいるのを見れば「Aさんらしくないな」と第一印象に影響された判断になってしまうことを指します。
『ハロー効果』では、Aさんが司法試験合格を目指して5年間試験を受け続けているという情報を得ていることにより、Aさんが落ち込んでいるのを見れば「司法試験が上手くいかなかったのかな」という情報に影響された判断になってしまうことを指しています。
いずれも最初の印象や情報でその後の評価や判断に影響してしまうという意味では同じですが、『ハロー効果』の場合は良いも悪くもその人の特徴が影響することで起こる心理作用です。
人には様々な特徴がありますので、多くの人はその特徴で他者を判断したり評価したりしてしまうものなのです。
出身校や職業、役職、既婚か未婚か、元〇〇という肩書、得意なものや趣味など、人には様々な特徴があります。
その特徴がその人を判断し評価する材料として、人の心理を左右するのが『ハロー効果』なのです。

初頭効果・親近効果・ハロー効果の活用法

それでは、人には『初頭効果』『親近効果』『ハロー効果』があるということを踏まえた上で、そうした心理効果を人間関係に活用することは可能でしょうか。
恐らく、多くの方が無意識のうちに、或いは意図的に、日常で活用しているのではないでしょうか。

クラス替えをした教室や、子どもの初めての父兄会のときや、或いは初めて会う取引先の人との対面のときなど、できるだけ好印象を持たれるように笑顔で接したり、こちらが優位に立てるように強い印象を与えるなど、第一印象で勝負したことはありませんか?
また、学校の卒業や、転勤、転職、引っ越し、或いは病院を退院するときやホテルをチェックアウトするときなど、最後に良い印象を残して終わらせた経験はありませんか?
さらには就職面接で、自分に有利な情報だけを印象付けるように話したことはありませんか?
こうした場面で人は、自分の印象を意識することがあるでしょう。
人は「どんな効果がある」ということなど考えることもなく、『初頭効果』『親近効果』『ハロー効果』を活用して日常を送っているのです。

ただし、意図的にその効果を狙うことも可能です。
より良い印象を与えるためには、対面する相手のことをよく知っておく必要がありますね。
相手の好みや趣味などを知ることで、自分を印象良く売り込むことが可能となります。
個人だけでなく、企業に売り込みたい商品がある場合には、事前に一定条件を把握しておくことで相手にとって好ましい売り込み方をすることができるでしょう。
誰もが持っている心理作用ですので、上手に活用すれば円滑な人間関係や恋愛などが期待できます。

千里眼

おすすめの記事